誰しも「こう言って欲しいんだろうな」「ここは大人としてこう言うべきなんだろう」と察して、本心と違うことを言った経験があると思います。
もちろん、そうした方がいい場面はたくさんあります。
それが出来るのは、とっても良いこと。
でももし「ここってなんて答えるべき場面?」「これはなんて言ったら褒められる?」ということをいつも先に考えているとしたら?
「自分はどう思ってるかな…」を全く考えずに「正しそうな意見」を答えることが当たり前になってるとしたら?
それって、凄く危険だと思います。
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期待されてる答えばかり言うのは危険
人から期待されてる答え、褒められて認めてもらえそうな答えを探すクセがついてる人って、実はとっても多いんです。
小さいお子さんでも、これしか出来なくなってる子は沢山います。
右向け右で、大人の言うことを聞く、先生や親を困らせない、問題を起こさない、みんなと同じ「大人の望む子ども」を「良い子」として育ててしまってることが大きな原因でもあると思います。
大人の望むようにできたら「よくできましたー」と言われ、それで「愛された」「認められた」「受け入れてもらってる」と認識してしまう。
それができない子は、ダメな子、悪い子。
出来なかったらヤバい。
そういう意識になってしまってるお子さんは本当に多い。
そういうお子さんだった人がもしそのまま大人になると、なんの疑問も持たずに「自分の意見」ではなく「求められてる意見」を探して答えるようになってしまいます。
そうなると、苦しむのはその人自身です。
他人の意見ばかり考えるクセがついたままだと自分でも自分の意見や気持ちが分からなくなるのです。
─あなたは何になりたい?
─あなたはどんなことがしたい?
─将来の夢は?
─どうして結婚したいの?
─恋人が欲しい理由は?
─なぜこの人と友達でいるの?
こういう質問に「一般的に言う成功・幸せ」や「親や世間が言う”良い選択”」の中からしか答えられなくなってしまう。
ほんとに、いくら考えても「自分以外の人の意見」が「自分の意見」だと思えてしまうようになるんです。
つまり、すべての選択基準が自分の意見ではなく他人の評価にある状態ですよね。
だから「みんなに羨ましがられそうだから」という理由で選んで、すぐ要らなくなってしまったり、価値や満足感を得られなくて何をしてても虚無感しかなくなったりする。
欲しくないものを選んで、好きなのにやらないで、やりたいことに挑戦せずに、やりたくないことに努力する。
そしてやりたいことがない、将来の夢がない、何をすればいいかわからない、つらい、何をしても無意味、がんばれないと言わなきゃいけなくなる。
人と違うことを言っていいし、みんなが良いと言わないことを選んでもいい
あなたは、ちゃんと自分の考えを話せてますか?
「そうした方がいいとみんなが言ってるから」それを選んでませんか?
「皆がしてるから」「それが ”幸せだと思われる為に” 必要だから」欲しがってませんか?
相手に気にいられようとして、自分の意見を変えてませんか?
人から褒められたり、同意してもらうことが「1番正しくて素晴らしいこと」だと思ってませんか?
人と意見が違っても、同じ感想を持たなくても、同じものを持たなくても、試して失敗してやり直してもいいんです。
自分で考えて、選びましょう。
そして「自分はこう考えて、こうします」と自信を持って言いましょう。
それを聞いて誰かが笑おうが、バカにしようが、否定しようが、心配してやめさせようとしてこようが関係ない。
その人たちには、あなたの人生も、行動の理由も、どう感じるかも、指図したり評価したりする権利はないんです。
あなたの人生は、あなたのものです。
自分の意見、自分の気持ちを大切にして、やりたいことをやって、試して、経験して、あなただけの幸せで充実した人生にしていきましょう。