ご相談を受けるときによく「紙に書いてみて」と言うことがあります。
それを言うときはだいたい、ご相談者様の思考がごちゃごちゃになって目の前の答えが見えなくなってるときです。
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思考が渋滞して答えが見えない
─頭の中がゴチャゴチャで、いくら頑張って考えても何をどうすればいいのか分からない!
─モヤモヤずっと考えてるだけで答えが出ない!
そんな時ありますよね。
そういう時は、紙に書くことで解決します。
スマホでもなく、頭で考え続けるのでもなく、紙に書く。
悩み始めたらすぐに紙とペンを持って、頭の中のことを書く癖をつけましょう。
無駄に悩む時間が一気に減りますよ。
では、なぜ紙に書くといいのか説明していきましょう。
思考はペンより早い
人が頭で考える速度は、とっても早いんです。
自分で意識できてないことも、感情も、過去の経験も、相手の気持ちの予測も、全部一度に考えられる。
一瞬でものすごい量の情報を処理しています。
人がたくさんの事を一度にするとどうなります?
例えば、掛け算をしながら、明日の予定を決めて、話しかけてくる人の相手をしつつヘアメイクをする…
ワケがわからなくなりますよね。
そう。
悩んでいるときの頭の中ってそんな感じ。
過去の間違いや誤解と今起きてる事への焦りとこの先の未来と相手の気持ちと自分の行動と…もしもこうだったら、あの時こうしてたら、それでも私は、あの人は…
これをいっぺんにすごい速度で考えてます。
だから、答えが出なくて、ただただ焦って不安になるんです。
難しい問題を解いているときほど、考える速度を落として、思考の焦点をひとつに絞る必要がある。
だから、紙に書くんです。
手で文字を書く速さは、思考のスピードよりかなり遅いんです。
話すよりも遅い。
それに、紙には一度にひとつのことしか書けない。
紙に考えてることを書くときは、ゆっくり、ひとつのことについてだけ書いていくしかないんです。
もちろん、文章だけじゃなく図を描いてみてもいい。
悩みを図にするにしても、ひとつひとつ自分の状況を判断して、シンプルな形にして図にしていく作業になりますよね。
自分の問題、現状、理由や登場人物を整理して描いていく作業です。
そういう作業をしていくと、不思議と気持ちが落ち着いてきます。
そして、思考が整理されて、答えが見えやすくなります。
書くことで見えてくる
手で書くことのもうひとつの利点は、書き終えてから一度に全体を見ることが出来ることです。
思考は、頭の中だけで考えると延々とループしますよね。
何時間もグルグル同じようなことを考えてるばかりで、答えに行き着かないことも多い。
一度答えを出したのに、また最初から同じことを考え始めたりもする。
だから、それを全部 紙に書いてしまうんです。
紙に書けば、動きません。
ダブったり戻ったり横道にそれることも少ない。
何度も繰り返し書くこともあるけど、手で紙に書く手間って割とインパクトがあるので「さっきも書いてたな」と気づくようになってくる。
書き終えて、全体を見ると、自分が何にどれくらい悩んでたか見えます。
悩みの根本や、気持ちや、色んなものが目で見て分かります。
「何回も書いてるな」「ここで感情的になるな」「こんなに辛かったんだな」て、自分の頭の中を客観的な目線で見ることで気づくこと、見えてくるものもあります。
悩みを書き出しやすい道具
見返すことはスマホやPCでも出来ますが、見返す楽さはスマホより紙の方が上です。
データを探してスクロールしていくより、まとめた紙をペラペラめくるか、並べて全体を見ながらペンで印をつけていく方が早い。
これについては、ここ数年話題のノート術、メモ術でも語られてますよね。
私の場合、この作業にはコピー用紙と鉛筆を使っています。
もちろん使う道具は自由だと思いますが、紙だけは大きめで気兼ねなくどんどん使えるものがいいと思います。
私がなぜコピー用紙を使うかと言うと、安くてたくさん買えるのと、一面に並べたり組み替えられるからです。
組み替えて纏められるということならルーズリーフでもいいのですが、たくさん書いて捨てるとなると気が引けます。
書くことの目的は、思考の吐き出しです。
良い内容を書くとかではないのです。
だから、気兼ねなく書いて捨てられるものがベストです。
鉛筆を使うのは、インク切れとかカスレが気にならないことと、紙に思考を落とし込むときに返りが早い気がするからです。
思考が止まったり引っかかってほかのことを考えたくないので、頭の中のものがスルスル紙に落とし込めるものがいい。
なので、私としてはHBの鉛筆がベストです。
そこは感覚的なものなので、一番ストレスなくスっと書けるものを使っていただいて良いとおもいます。
頭に浮かんだことをコピー用紙に鉛筆でどんどん書いていく。
書いてるうちに気になるワードが出てきたら、マーキングして、別の紙にそれについて書いていく。
思考が出尽くして答えまで行きついたら、ノートに纏める。
この方法を使うと、思考のルートが無駄に枝分かれしたりループすることなくゴールまで進める気がしています。
まとめ
問題に直面したとき、思考がバラバラになって混乱したまま迷子になってしまいがちです。
日頃から「ん?」と思うことがあったらすぐに紙とペンを手に取れるようにしておいて、考えを文字にしてみてください。
最初は遅すぎてイライラするかもしれませんが、結果的に結論に至るのが早いことに気付くはずですよ。
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