私ごとですが、少し前に外郎売の練習を毎日やってた時期がありました。
(外郎売とは、歌舞伎の演目の中に出てくる一場面で、滑舌の練習によく使われる文章です)
で、今朝久しぶりにまたやってみたら、やっぱりだいぶ出来なくなってるんですね。
一通りは言えるけど、やってた頃よりは下手になってる。
ただ、1番最初の頃よりはギリ上手い感じ。
やっぱりまた練習しなきゃなーと思って考えてるうちに、ひとつ気づいたことがありました。
初めて外郎売を読みあげた時、詰まるところとか言えないところはあるものの「結構できるじゃん」と思ったんです。
そこからしばらくすると、詰まらずに全部言えるようになって「外郎売できた!」と思いました。
ところが、録音したのを聞き返すと滑舌が甘かったり声が不明瞭だったりすることに気付くんですね。
それで、今度は滑舌や正しい発声を勉強してからやってみました。
ぜんっぜん出来ない。
滑舌を意識すると、急に出来なくなるんですね。
ちゃんと正しくやろうとしてるうちに、声の出し方と姿勢に滑舌がリンクしてるのもわかってくる。
やればやるほど、外郎売がどんどん難しくなっていく。
最初に「出来るじゃん」と思ったのは「最低限できてる」だけで、出来るとは言えないレベルだったことに気付き始めるんです。
そしてそこで改めて「出来る人たちって凄いな」とわかる。
何事でもそうですが、最低限できたからといってそこで「自分は他より凄い」なんて思ってしまうとそこで終わるんだろうなと思いました。
やっていくうちに、他の人の凄さが見えてくる。
今の自分の出来栄えを自分で褒めて満足するのも大切ですが、そこで思い上がらず「もっとブラッシュアップしよう」と思い続けることで成長する。
本当に出来る人ほど謙虚で、出来ない人ほど「ポーズだけの謙虚」なのは、ここの違いなんじゃないかなと思いました。
そして、何かを毎日続けてもっともっとと成長し続けてる方たちへのリスペクトの気持ちが高まりました。
全てを極めることは出来なくても、何事も「もっともっと上手く」と思って成長し続けられるようにしたいと、身を引き締めた朝でした。
今日で10月も最後です。
残り2ヶ月の2022年も楽しみながら駆け抜けて行きましょう!
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