前回「人から好感をもってもらうには」という話をしました。
前の記事はこちら↓
【人間関係】”あの人” に好かれる方法① - chinjudo’s blog
カンタンにまとめると
- 人間には”自分を知ってほしい・認めてほしい・必要としてほしい”という欲求がある
- 人は、欲求を満たしてくれる人に好意をもつ
- 自分の話より、相手の話をしよう
- 相手を否定せず受けいれよう
- 積極的にほめたり、感謝を伝えよう
という感じ。
でも、これだけの情報では、まだ不安ですよね。
わかります。
そんなのもうやってるし
やってみたけど上手くいかなかったし
むしろいつも聞き役だが?
人見知りにはそれすら厳しいんだよ
そう思いますよね。
私も生粋の人見知りです。
その上 筋金入りの引きこもりでしたから、よーくわかります。
人と話すのは、マジでムズい。
でも大丈夫。
いくつかのテクニックと約束ごとさえ覚えて実行できれば、ちゃんと結果が出せるようになります。
私にもできたんだから、誰でもできます。
もくじ…──────────────────
─────────────────────…
なぜ話が盛り上がらないのか
やりなれてない人が相手の話を聞こうとした時に起こりがちな事故は、だいたいこの2パターンです。
パターン1
─休みの日は何されてるんですか?
「よくロードバイクに乗ってます」
─そうなんですねー
「そうなんですよ…」
─そっかー…へぇ…
《終》
我々は何度もこのパターンを繰り返してきましたね。
この、スっ…と会話が萎む感じ。
もうこれ以上は無理だ!!!てなりますよね。
ほとんどの人はここで諦めてきたはず。
なんならこのあと「あなたは何を?」てきかれて、自分のほうがめちゃくちゃ話しちゃうパターンもある。
「いっぱい聞いてくれて、良い人だったなー」じゃねぇのよ。
逆なのよ。
パターン2
─休みの日は何されてるんですか?
「よくロードバイクに乗ってます」
─いつも乗るんですか?
「月に2回くらいですね」
─誰とですか?
「ひとりです」
─いつも一人で行くんですか?
─ちなみに前回はどちらへ?
─そこへ行ったのは初めて?
─そもそもなぜロードバイクに乗ろうと?
「なになになに取り調べ?こわいこわい帰ります」
がんばったけどダメだったね。
圧がすごくなっちゃった。
答えてる方も頭フル回転で思い出しながら喋ってるから気が休まらない。
「何が知りたいんですかハッキリ言ってください!」てなる。
やっちゃいますよね。
私もやってきましたよ。やられたこともある。
だからとりあえず今回は、この2パターンから抜け出すところから始めましょうか。
方法は、
案外カンタンです。
やるべき事は2つだけ。
1【2つ目からは ひらいた質問にする】
ひらいた質問とは
いわゆる「オープンクエスチョン」でやつですね。
例えば
「どんな感じで?」「どれくらい?」「どうして?」
などがひらいた質問です。
逆に
「ここですか?」「これはペンですか?」「あなたは誰ですか?」
などはとじた質問。
つまり答えが限定されていない、いくつもの答えがあるような質問が"ひらいた質問"です。
このひらいた質問を意識的に使うことで会話が続くようになります。
●ひらき方のポイント
ひらいた質問は、使いかたによってはイヤがられることもあります。
例えば、
人が目の前に現れて急に「どうですか?」と言ってきたら?
「何がだよ」てなりますよね。
まず、何の話かわからない。
今日の天気なのか、次の行動のことなのか、今の気分のことなのか、何の質問なのかわからない。
わからない質問をした上に「わたしが新しいメガネに変えたのに気づかないなんて、あなた鈍感ですね」みたいに言われたら、かなりムカつきますよね。
じゃあ最初から「今日のメガネ新しく買ったやつなんですけど、おかしくないですか?」と言ってくれと。
そしたら「お似合いですよ!」「素敵ですねー」とすぐに答えられたのに、てなる。
つまりテーマが決まってない時は、とじた質問にしてくれた方が答えやすいわけです。
会話に主語がない人は、意外とおおい。
まずは「何の話か」を伝えないと、相手にムダなストレスを与えてしまいます。
よく人から「なにが?」「は?」と言われる人は、気づかないうちにコレをやってる可能性があります。
そう、つまり会話の取っ掛りは とじた質問のほうがいい。
そして、ここからがポイント。
とじた質問をしたら、次からは ひらいていくんです。
●テーマを決めたら ひらいていく
失敗パターンのときの例に戻ってみましょう。
─休みの日は何されてるんですか?
「よくロードバイクに乗ってます」
これで話すことが決まりました。
ロードバイクについてですね。
これでまたとじた質問を繰り返すと、尋問になっていくんでしたよね。
なので、この次の質問をひらきます。
─休みの日は何されてるんですか?
「よくロードバイクに乗ってます」
─へぇー!ロードバイクってよく知らないんですけど、どんなものなんですか?
または
─休みの日は何されてるんですか?
「よくロードバイクに乗ってます」
─へぇー!私も興味あるんですよ。どうですかロードバイクって。
という感じです。
あとは、ポジティブなリアクションと相づちと ひらいた質問の繰り返し。
ここまでくれば、お話好きな人ならどんどん話し始めてくれます。
あんまりおしゃべりじゃない人でも、ある程度は話してくれるはず。
もし、ここまできても全然話してくれない場合、それはもう「話したくないです」てことなので諦めましょう。
引き際はだいじです。
2【話を掘り下げる】
あるていど会話をつづけて話題が出つくしたとき、そのまま終わらせずさらに掘り下げられたら、かなりの高得点があげられます。
使えるワードとしては
「ちなみに…」「てことは、…ですか?」「〇〇について、もうちょっときいてもいいですか?」
先程の例題だったら
─え、ちなみにロードバイクってどこのメーカーがいいとかあります?
─てことは、ロードバイクを5年も続けてらっしゃるってことですか?
─さっきのその、ロードバイクで行ける場所の限界って部分もうちょっときいてもいいですか?
という感じです。
これは、ちゃんと相手の話を聞いてないと出せない手です。
それだけに相手も「本気で興味を持ってくれてるんだな」と思ってくれます。
✖️やっちゃダメなこと✖️
ここまで来ても失敗することはあります。
禁止事項も書いておきましょう。
《否定する》
キライ、イヤ、ダメ、サイテー等の言葉を使うのは、なるべくやめておきましょう。
もちろん相手の話に対してもそうですし、第三者や自分たちに関係ないことだとしても。
どこにどんな地雷があるか分かりません。
話の途中だと、相手の意図がどこにあるかもまだわかりません。
なるべく「そうなんですね」「なるほど」という言葉に変換しましょう。
《気持ちを推測して先に言う》
話のオチを聞き手が先に言うのがダメなのとおなじで、相手の感情を先に言うのもキケンです。
それは相手が言いたいセリフというのもあるし、何よりも違った時がコワイ。
「それはイヤですねー!」「最悪じゃん!」とか先に言わない。
じゃあどうするか。
言葉をそのまま繰り返す方法をつかいましょう。
例えば「とても苦しかったんですよ」と言われた場合。
質問として「苦しかった?」
共感として「苦しかったんですね」
という感じで、言葉をそのまんま繰り返します。
ポイントは「アレンジしないこと」と「気持ちを先読みしないこと」。
ここでこちらが「悔しいですよね」「サイテーでしたね」「ヒドイですね」というと、そのニュアンスじゃないこともあるし、この先がそういう話の流れじゃない場合もあるし、「あなたにそこまで言われたくない」と思われる可能性もあります。
ポイントとなる言葉をそのまま繰り返すだけで、充分「興味」や「共感」は伝わりますよ。
《いい加減な相づち 同意》
人はみんな敏感に相手のきもちを読んでいます。
あなたがそうであるように、あの人も、その人も、みんな少しの表情やニュアンスで「あれ?」と思います。
あなたが真剣に聞いてない時や、愛想笑いしてる時、相手はちゃんと気づきますよ。
気持ちにウソをつく必要はありません。
好かれたいと思ってる相手なら、興味はあるはずですよね?
わからないなら、わからないと言えばいい。知らないなら知らないと言ってもいい。
そこから広がる話題もあるはずです。
ちゃんと相手の話を理解しようとしてみましょう。
《嫌な人にまで好かれようとする》
好きだと思えない人や、あなたを大切にしない人、あなたと話したいと思ってない人、あなたと仲良くしようとしない人には、好かれなくていいんです。
あなたが聞き上手になったら、あなたを都合よく使おうとする人がいるかもしれない。
そしたら、そんな人の話はもう聞かなくていい。
あなたが幸せにならない人間関係は、手放してしまって大丈夫。
あなたが大切にしたい人、ずっと良い関係を作っていきたい人だけに、好かれる方法を使ってください。
さいごに
人とのコミュニケーションて、1番大切で、1番むつかしいことですよね。
「悩みのほとんどは人間関係だ」と言った人もいました。
たしかに、人間関係がうまくいくことで解決できる問題はたくさんあります。
今回ご紹介した方法は、ホントに基本的でカンタンで誰でも今からすぐ使えることばかりです。
そして、とっても大切で、なのに忘れやすいことばかりです。
うまく会話がつなげないなと思ったり、もっと良い関係をつくっていきたいと思ったら、試しに使ってみてください。
遅くても、10人に試せば効果がわかるはずですよ。
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椿きゅう
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